「死に戻りの女王は皇室典範を改正する」 [ 8/21 (Fri) – 9/13 (Sun) ]

2026年7月17日、参院本会議にて皇室典範改正案が可決・成立した。本展は、この現実の出来事を起点に「もしも」の世界をスペキュラティブに立ち上げる展覧会である。
本展は、破滅の運命を背負った悪女を主人公とし、その未来を回避しようと展開する物語形式として、2010年代から東アジアで大流行してきた「悪役令嬢もの」のスタイルを大胆に下敷きとしながら、目まぐるしく変化する現実と向き合うための新しい方法を提案する。展覧会には遠藤麻衣による新作と、現代の皇室典範の30年後の世界を描いた「もしも」の世界を彩る設定集が展示される。
また、本展の開催に併せて、きりとりとりめでるによる新刊『別冊パンのパン:死に戻りの女王は皇室典範を改正する』も刊行。本展のエッセンスが凝縮されたZINEは会期中、ギャラリー内で購入可能だ。
そして、同会場同会期にて、2025年にTAV GALLERY で開催された企画展「ギャラリスト葵と悪役令嬢レイラの華麗なる人生やり直し契約」の金沢巡回展を同時開催。
「悪役令嬢もの」に着想を得た本展は、アートワールドでの戦に敗れたギャラリスト葵に、中世ヨーロッパのサロンを牛耳った悪役令嬢レイラが憑依・同居するという設定のもと展開する。葵はレイラの力を借りて、階級社会的なアートの世界を切り開こうとしていくーー本展は、その葵による展覧会という位置づけである。
2025年の初回開催時には、ギャラリスト葵=悪役令嬢レイラに扮した遠藤麻衣が、出展作品を販売するパフォーマンスを実施した。今回の巡回展ではこのパフォーマンスは実演されないが、代わってTAVギャラリーの佐藤栄祐が執事役として作品の販売に勤しむ姿を見られるかもしれない。
開催概要
名称:「死に戻りの女王は皇室典範を改正する」
会期:2026年8月21日 (金) – 9月13日 (日)
会場:POOL SIDE GALLERY (石川県金沢市広坂1丁目2−32 2F) [080-1231-1112]
時間:12:00 – 18:00
休廊:月曜、火曜、水曜
企画・出展:遠藤麻衣、きりとりめでる
出版:パンのパン
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企画・出展者プロフィール
遠藤麻衣 Mai Endo
身体の政治性を主題に他者との共同作業を通じて作品を制作する。クィア・フェミニズム理論における「受動性」や「失敗」をパフォーマンスや映像で実践し、人間/非人間らの関係性を再創造している。近年は、戦後を起点とした日本のストリップショー文化を再解釈し、踊り子の宇佐美なつとともにパフォーマンス映像《オメガとアルファのリチュアル》(2024)を国立西洋美術館で発表。2023年に「Scraps of Defending Reanimated Marilyn」(oarpress)刊行。2018年より、丸山美佳と「Multiple Spirits(マルスピ)」を創刊し出版を継続。
きりとりめでる Kiritorimederu
デジタル写真論の視点を中心に研究、企画、執筆を⾏なっている。著書に『インスタグラムと現代視覚⽂化論』(共編著、BNN新社、2018)がある。2022年に「T3 Photo Festival Tokyo2022」のゲストキュレーター。最近の論考に「レフ・マノヴィッチ:ニューメディアの地図作成法の発明者」(『イメージ論の冒険者たち』2026年所収)がある。
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TALK EVENT
8月22日 (土) 18:00-
「悪役令嬢から美術を語り直す」
登壇:遠藤麻衣、きりとりめでる、佐藤栄祐
8月23日 (日) 18:00-
「金沢で悪役令嬢を語りつくす」
登壇:遠藤麻衣、きりとりめでる、佐藤栄祐、湯浅万貴子
同時開催
巡回展 「ギャラリスト葵と悪役令嬢レイラの華麗なる人生やり直し契約」
会場:POOL SIDE GALLERY (石川県金沢市広坂1丁目2−32 2F) [080-1231-1112]
時間:12:00 – 18:00
休廊:月曜、火曜、水曜
出展作家:遠藤麻衣、久松知子、宮野かおり、馬嘉豪
主催:一般社団法人TAV
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作家プロフィール
遠藤麻衣 Mai Endo
身体の政治性を主題に他者との共同作業を通じて作品を制作する。クィア・フェミニズム理論における「受動性」や「失敗」をパフォーマンスや映像で実践し、人間/非人間らの関係性を再創造している。近年は、戦後を起点とした日本のストリップショー文化を再解釈し、踊り子の宇佐美なつとともにパフォーマンス映像《オメガとアルファのリチュアル》(2024)を国立西洋美術館で発表。2023年に「Scraps of Defending Reanimated Marilyn」(oarpress)刊行。2018年より、丸山美佳と「Multiple Spirits(マルスピ)」を創刊し出版を継続。
久松知子 Tomoko Hisamatsu
1991年三重県出身。埼玉を拠点に活動。東北芸術工科大学修士課程修了。土地に根差した文化や歴史へのリサーチや、コミュニティに関わる個人の経験をもとに、具象絵画・ドローイングを中心に制作する。近年の主な展覧会に、「ふくしまの酒造り-酒を醸し和を醸す-」(2024、福島県立博物館)、「カンヴァスの同伴者たち 高橋龍太郎コレクション」(2024、山形美術館)、「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」(2023、ポーラ美術館)、など。2022〜23年、ポーラ美術振興財団による若手芸術家の在外研修助成派遣でニューヨークに滞在。2015年、第18回岡本太郎現代芸術賞で岡本敏子賞を受賞。
https://www.instagram.com/tomokohisamatsu/
馬嘉豪 Jiahao Ma
1996年生まれ。中華人民共和国西安出身。埼玉を拠点に活動。兵馬俑(へいばよう)を彷彿とさせる建築模型用の人体フィギアを圧縮させた彫刻作品を数多く発表。社会主義制度の問題を問う現代美術家の馬嘉豪(マ・ジャホウ)は異邦人として日本国のあり方を俯瞰的に読み解き、社会に生きる人々の共存の可能性を問い続けている。主な個展に「霾(PM2.5)」TAV GALLERY(東京)、二藤建人x馬嘉豪 2人展「HOLMGANG」など。主な受賞歴に第4回CAF賞入選、第22回岡本太郎現代芸術賞入選。
https://www.instagram.com/majiahao1213
宮野かおり Kaori Miyano
1990年東京都出身。幼い頃から親しんできた「りぼん・ちゃお・なかよし」などの少女マンガ雑誌を制作のルーツにもち、それらで使用されてきた技法・画材を転用して絵画作品を主に制作している。少女マンガがもつキラキラで華やかで豊かな感情・情景表現や花・リボンなどが舞う装飾的な世界観を描き、読者の少女たちが日々の生活の中で大切に抱いてきた美学の視点から美術に介入したり、歳を取らない画面上の少女と現実の自分との距離について表現する作品を作っている。他に、少女マンガを中心とした少女文化や歴史を美術を通して後世に残してゆくための研究・活動をしており、グループ展などを企画・運営・記録としてZINEの発行も行う。
https://www.instagram.com/eternal_kaorin/
