Yamabiko Art 個展「換骨奪胎」[ 6/25 (sat) – ­7/2 (sat) ]


 

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グラフィティで培ったスキルを駆使し、独自の和の表現を追求するYamabiko Artの個展「換骨奪胎」を、6月25日(土)から7月2日(土)まで開催致します。

 

Yamabiko Artは、民芸品と郷土玩具を扱う「山響屋」店主であり、毎年1月に関西圏の福を求める人たちでごった返すお祭り「十日戎」で、縁起物のART達磨を販売する「うたげや」の達磨絵師としての活動も行う作家です。

本展のテーマである「換骨奪胎(かんこつだったい)」は、先人の着想や形式に、新たな創意を加え、独自の表現を生み出すという意味があります。

 

作家自身が愛でる日本の伝統的な表現は、ただ踏襲するだけでは古臭いと見なされがちです。しかし、Yamabiko Artはそこに「自分らしいエッセンスを注入することで、それらが新鮮に見えて面白いと思ってもらえれば嬉しい」と語っています。

自身のルーツであるグラフィティと「和」という異質の表現を融合させるYamabiko Artの作品群は、今まで身の回りに当たり前にありすぎて気付かなかった古き良き文化に改めて(もしくは初めて)目を向けるキッカケにもなるでしょう。

 

本展では、Yamabiko Artの十八番である達磨の他に、スプレー缶や木材などのマテリアルにペインティングを施した立体作品と平面作品を展示致します。

招き猫、福助、お多福、熊手などの縁起物や、浮世絵といった日本人なら誰しも目にしたことがあるであろう図像を、Yamabiko Artが「自分らしいエッセンス」を注入し換骨奪胎することで、特別なものへと価値を転換させる妙技を是非ご覧ください。

皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

 

本展キュレーター 岡本奇太郎

 

 

作家プロフィール

 

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Yamabiko Art / ヤマビコアート

長崎県島原市出身。
「山響屋」店主。絵師。
福岡市中央区今泉にて、九州の民芸品や郷土玩具を扱う「山響屋」を経営する傍ら、絵師としても活動。大阪を拠点に縁起物ARTを展開する「うたげや」にて、達磨にオリジナルの絵付けを施す活動も行なっている。

「山響屋」HP : yamabikoya.info

 

 

 

開催概要

 

名称 : Yamabiko Art 個展「換骨奪胎」
会期 : 2016年6月25日(土) – 7月2日(土)
会場 : TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐谷北1-31-2) [03-3330-6881]
時間 : 11:00 – 20:00

キュレーター : 岡本奇太郎(出版社勤務を経て独立。現在、双葉社発行『小説推理』で「芸術超人カタログ」を連載中)

 

OPENING PARTY : 2016年6月25日(土) 18:00 – 20:00

※ 作家によるライブペイントも予定しております。

 

 

本展に向けて

 

 

作品そのものが放つ魅力よりも、明確なコンセプトとそれを伝えるプレゼン技術が重要視されがちな現代のアート。

それらが幅を利かすようでは、アートはいつまでたっても“高尚な趣味”から抜け出せない。

だからと言って「誤解をぶっ壊し、現代アートシーンに風穴を開ける!」とか、大げさな目標を設定するつもりはない。

小難しい理論よりも、作品を見た人たちの気軽な「いいね!」が、新たなアートファンを増やすことにつながると信じています。

本展では、AとBを足してCを作り、AとBとCを抱き合わせてDという視点を提示する換骨奪胎の名手であるYamabiko Artの作品を皆様に見ていただくことで、普段当たり前すぎて気にも留めないような普遍的なイメージも、角度を変えて見ることで存分に楽しめることが伝われば嬉しい。

 

 

本展キュレーター 岡本奇太郎

 

 


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