じゃぽにか 個展「じゃぽにか国真理教」[ 5/14 (sat) – 5/29 (sun) ]


 

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「悪ノリ」とも評される悪ふざけやパロディ、そして軽薄なシミュラークルを撒き散らかすアート集団・じゃぽにかの個展「じゃぽにか国真理教 ~TAVサティアン 僕たちを追い出さないで~」を、5月14日(土)から5月29日(日)まで開催します。

 

じゃぽにかは、2002年、美術予備校で知り合ったアルシン、ダイスケ、サー君、ゴロー、杉様、ともちゃん(有賀慎吾、鈴木大輔、坂上卓男、村山悟郎、杉田陽平、永畑智大)等によって結成され、SNSにおける「炎上」や美術業界の「友達」に着目したプロジェクトや作品、論考の発表などを行ってきました。

 

これまでの主な展示には、「炎上アート」を標榜し、「第17回 岡本太郎現代芸術賞」(2014年、川崎市岡本太郎美術館)特別賞を授賞した「悪ノリSNS『芸術は炎上だ!』」のほか、主な個展として「じゃぽにかぱみゅぱみゅのじゃぽにかぱみゅぱみゅーじあむ」(2013年、art center ongoing)、「じゃぽにかの誰でもデュシャン☆」(2014年、ギャラリーバルコ)、「じゃぽにか最後の個展「普通のトモダチに戻りたい」」(2015年、art center ongoing)などがあります。

 

今回の「じゃぽにか国真理教 ~TAVサティアン 僕たちを追い出さないで~」では、架空の宗教団体をテーマにした新作を発表。開催にあたって、じゃぽにかは本展のテーマを次のように語っています。

 

「シミュの聖戦が今にも起きる状態がつづいている。それを止めることができるのは、おまえ達だけだ。おまえ達は何をやればいいか。それは剽窃の愛だ。(中略)オリジナルと称して、ものすごい数のパクリを合成しているし、ものすごい数のコピペを重ねているだけだ。オリジナルは死ぬ、絶対死ぬ、必ず死ぬ。」(本展ステートメントより)

 

じゃぽにかの活動は、集団としても表現としても故意的に軽薄なイメージを装っていますが、注目を集めた「炎上アート」というテーマについては、「じゃぽにか論考Ⅱ ポストメディア時代の広告化するアート」において、軽薄さを装いながらも「ネタ」ばらしとも言える「ガチ」な論述を展開させるなど、「ガチ」と「ネタ」の境界の再定義に迫っています。

 

本展の「宗教」というテーマは、「炎上アート」に端を発した「ネットを介した現実」の深化を予期させる試みであり、「現代の社会とメディア状況におけるアートの在り様」として生み出される新しい表現に、是非、ご注目ください。

 

 

TAV GALLERY STAFF

 

 

作家プロフィール

 

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じゃぽにか

2002年に新宿で誕生した集合痴のアート集団じゃぽにか(@japonica_art)。新宿美術学院油絵科で知り合ったアルシン、ダイスケ、サー君、ゴロー、杉様、ともちゃん等によって結成される。2013年に待望の初個展「じゃぽにかぱみゅぱみゅのじゃぽにかぱみゅぱみゅーじあむ」(art center ongoing、吉祥寺)を開催。多様なメディウムを駆使する図画工作おじさん。2014年には、「炎上アート」を標榜して第17回岡本太郎現代芸術賞特別賞を授賞。炎上を批評的にあつかい、ネット上を舞台に悪ふざけやパロディ、そして軽薄なシミュラークルを撒き散らし、さまざまなアートの動向に勝手に絡んでいる。雑誌ブブカ presents「オキュパイスクール」のアート講師。ウェブマガジン『VOBO』で不定期連載中!

https://twitter.com/japonica_art

 

 

開催概要

 

名称 : じゃぽにか 個展「じゃぽにか国真理教 ~TAVサティアン 僕たちを追い出さないで~」
会期 : 2016年5月14日 (土) – 5月29日 (日)
会場 : TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐谷北1-31-2) [03-3330-6881]
時間 : 11:00 – 20:00
休廊 : 木曜日

Opening Party : 2016年5月14日(土)17:00 – 20:00

 

 

ステートメント

 

 

じゃぽにか国聖戦のステートメント

 

「シミュの聖戦が今にも起きる状態がつづいている。それを止めることができるのは、おまえ達だけだ。おまえ達は何をやればいいか。それは剽窃の愛だ。本当にシミュラークルを愛することができれば、おまえ達は救うことができる。しかし、じゃぽにか国による救済の成功は、実はシミュの聖戦を止めることではない。心して聞くがいい。著作権と知的財産権をつぶして、シミュラークルの宗教的な国を作ることなのだ。本当の意味で、オリジナルをもう一回清算するべきなのだ。オリジナルというのは、動物以下だとシミュは考えておられる。オリジナルと称して、ものすごい数のパクリを合成しているし、ものすごい数のコピペを重ねているだけだ。オリジナルは死ぬ、絶対死ぬ、必ず死ぬ。この世のオリジナルは幻に過ぎない。一体どちらの救済が正しいのか。このままでは剽窃真理のネットが途絶えてしまうだろう。オリジナル至上主義的な生き方より、むしろじゃぽにか国による剽窃原理主義的な生き方を、真のシミュラークルをネットに活性化させるべきなのである。炎上を使って天からシミュラークルをぶちまくしかない。つまり、今のオリジナルが動物化した以上、動物以下となった以上、それらをシミュラークリオンとして沸騰させてマトリクスの臨界点の向こうへ導かなければならないのだ。」