磯村暖 個展「地獄の星」[ 9/3 (sat) – 9/13 (tue) ]


 

磯村暖個展「地獄の星」9

 

東京を拠点に活動する気鋭の作家、磯村暖の初となる個展「地獄の星」を、9月3日(土)から9月13日(火)まで開催します。

 

磯村暖は、これまでに、東京芸術大学で油画を学ぶ傍ら、美術、考古学で国内最高峰の大学と呼ばれるタイ王国国立シラパコーン大学にて滞在制作を行うなど、グローバルに活動範囲を広め、”クレオパトラのワイン”の逸話を元に、水分の循環の軌跡をシミにより描き出す絵画シリーズ”Earthlings”を発表するなど、精力的な活動を行い、去年度、東京芸術大学を卒業し、現在に至ります。

 

本展では、アジア南伝の上座部仏教におけるタイ王国の仏教思想から着想を得て、地獄を模した空間を併せもつ寺院、地獄寺に佇む餓鬼の彫像群からインスパイアを受けた新シリーズを発表。磯村暖は、初の個展となる本展「地獄の星」についてステートメントの中で次のように語っています。

 

「地獄は生きている人間による想像の産物である。(中略)その造形は作り手の想像に委ねられ、犯す罪は時代を反映し、受ける罰の形態は現世にその出処があることが多い。(中略)現代の地球でおきていることを材料に、三途の川を渡って現世に逃げ出してきた餓鬼に想像を巡らせ、地獄の星から生者の星を眺めたいと思う。」

 

磯村暖の作品は、鑑賞者を生者と定義し、カルマの存在を投げかけます。俯瞰的なコンテクストと本展に現れる地獄の餓鬼たちの物語から生み出される、新しい芸術の指針に、是非、ご期待ください。

 

 

TAV GALLERY STAFF

 

 

作家プロフィール

 

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磯村暖

1992年 東京都生まれ。現在東京を拠点に活動中。

 

略歴

2016年  東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2014年  タイ国立シラパコーン大学にて滞在制作
2011年  都立国立高校卒業
2005年 – 2007年  オーストラリア、ケアンズへ単身留学

主な展示

2016 「U・29」(GALLERY MoMo ryogoku、東京)
2016 「Still Life」(Bambinart Gallery、東京)
2016 「COLLAPSE EVE」(旧豊島区役所、東京)
2016 「Emerging Artists 2016」(Bambinart Gallery、東京)
2016 「第64回 東京都藝術大学 卒業・修了作品展」(東京都美術館、東京)
2015 「絵画・運動(ラフ次元)」(Desk/okumura、東京)
2015 「KENPOKU ART 2016 プレ企画」(大子町、茨城)
2015 「平成27年度上野芸友賞展」(東京芸術大学、東京)
2014 「一二展」(Arts Chiyoda 3331、東京)
2014 「平成26年度石橋財団国際油画奨学生成果報告展vol.1」(東京芸術大学、東京)
2014 「万国學生藝術展覧祭2014」(東京ビックサイト、東京)
2014 「スクランブルヒロシマ」(旧日本銀行広島支店、広島)

受賞

2015  平成27年度上野芸友賞
2014  平成26年度石橋財団国際交流油画奨学生
2013  ミス藝大2013 グランプリ

レジデンス

2015  藝大子アートプロジェクト(茨城)
2014  タイ国立シラパコーン大学スタジオレジデンシー(ナコンパトム)

 

Web : http://danisomura.tumblr.com/

 

 

開催概要

 

名称 : 磯村暖 個展「地獄の星」
会期 : 2016年9月3日(土)- 9月13日(火)
会場 : TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)[03-3330-6881]
時間 : 13:00 – 20:00
休廊 : 水曜、木曜

Opening Party : 2016年9月3日(土)18:00 – 20:00

 

 

ステートメント

 

今回、私はタイの地獄寺と呼ばれる仏教寺院に存在する餓鬼の彫像群をメディウムとし、制作を行った。
地獄寺は「生者の居る地球」と「餓鬼の居る地獄」を分けているボーダーを曖昧にしている空間である。
グローバリズムという概念と地獄寺の出現は1970年代頃で重なっている。多様な価値観や文化の交わるようになった時代では、前時代的な「善悪の公式」は破綻し、地獄とこの世のボーダーがなくなり接続され、餓鬼がそれまでの地獄絵図だけでなく立体としてこの世に現れるようになったのは自然な流れであったと考察する。
様々なボーダーの消失により各所で摩擦が生じているポスト•グローバリズムの現代において、人間の想像によるところの地獄や餓鬼達は如何なる姿で表出されるだろうか。

地獄の星から生者の星を眺めよう。

 

ในนิทรรศการนี้ ดัน อิโซะมูระ จะแสดงผลงานศิลปะจัดวางโดยได้รับแรงบันดาลใจมาจาก “เปรต” (https://th.wikipedia.org/wiki/เปรต) (ประติมากรรมในวัดของชาวพุทธในประเทศไทย)
วัดพุทธ จะมีสถานที่ที่แทนนรกภูมิของชาวพุทธศาสนา เรียกว่า วัดนรก หรือ แดนนรก อิโซมูระคำนึงถึงวัดที่มีแดนนรกพวกนี้ว่าเป็นสถานที่ที่มีความคลุมเครือระหว่างเส้นที่กั้น ชีวิตปัจจุบันกับนรก แนวคิดในเรื่องของโลกาภิวัฒน์และวัดนรกนี้มีมาตั้งแต่ในช่วงยุค 1970
อิโซะมูระตัดสินว่าในยุคโลกาภิวัฒน์นี้คือยุคที่ผู้คนสามารถเผยแพร่สิ่งใหม่ๆและแตกต่างทางการรับรู้คุณค่าและวัฒนธรรม จริยธรรมที่เคยมีในยุคก่อนเริ่มที่จะไม่มีผลอีกต่อไป ทำให้ขอบเขตระหว่างชีวิตปัจจุบันหายไป และนั่นก็คือเหตุผลที่ทำให้เปรตบุกรุกเข้ามาในชีวิตราวกับเป็นวัตถุ 3 มิติ และทำให้เกิดการสร้างวัดนรกขึ้นเป็นครั้งแรกในช่วงยุคนั้น
อิโซะมูระกล่าวว่า “ในยุคหลังของโลกาภิวัฒน์ ขณะที่เส้นแบ่งกั้นชนิดต่างๆนั้นหายไป ความขัดแย้งมากมายก็ได้อุบัติขึ้น นรกและเปรตแบบไหนกันที่ปรากฎในจินตนาการของพวกเรา และรูปลักษณ์เหล่านั้นจะถ่ายทอดอะไรออกมาจากชีวิต มาร่วมกันมองโลกของพวกเราจากนรกภูมิกันเถอะ”

 

磯村 暖

 

 

※餓鬼 : 地獄寺でひと際目を引く巨大像や凄まじい形相をした像たちは、タイ王国では「プレート」と呼ばれる。プレートの邦訳は「餓鬼」にあたり、六道のうちのひとつ、餓鬼道に存在する餓鬼を指している。しかしながら、日本語の「餓鬼」よりもタイ語の「プレート」が指す範囲は広く、地獄の「罪人」からいわゆる「オバケ」まで様々である。「地獄寺」と一括りに称されてはいるものの、 その内容は地獄からの餓鬼、またオバケまでを含んでいる。
※地獄寺 : アジア各地に存在する、地獄を模した空間を併せもつ寺院のこと。特にタイ王国はその規模・ 数ともに最大であり、全国に数十か所存在している。国民の9割が仏教徒であるタイ王国では 人々がもつ地獄観も仏教に基づくものであり、その教えは幼い頃から生活と密接に関わっている。地獄寺の像たちはそのような教えをよりわかりやすく、視覚的に表現するためにつくり出されたものである。
協力 : 椋橋彩香

 

 

参考画像

 

 

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