「現在幽霊画展」[ 8/8 (sat) – 8/23 (sun) ]
現在を生きる美術作家たちが、「幽霊画」という日本美術史における歴史的モチーフを独自の解釈によって表現することを試みるグループ展「現在幽霊画展」を、8月8日 (土) から8月23日 (日) まで開催します。
出展作家は、あおいうに、亜鶴、有賀慎吾、内田すずめ、エザキリカ、加賀城健、片山真理、笹山直規、下田ひかり、新聞女(西沢みゆき)、杉田陽平、セキンタニ・ラ・ノリヒロ、高田冬彦、月夜乃散歩、デハラユキノリ、ハタユキコ、花岡伸宏、藤井健仁、藤城嘘、山口俊郎、と気鋭の若手からベテラン作家まで、総勢20名。
本展は、昨年、インターネット上で開催された「幽霊画展2014」(http://retake001sub.wix.com/yuureigaten2014) の流れを汲んで開催される展示であり、昨年はアンデパンダン形式の展覧会でしたが、本展では、同企画主催者の美術作家・笹山直規のキュレーションによって作家を選出。「幽霊画展」のコンセプトについては本展ステートメントのなかで次のように語っています。
「古来より自然の中にある「気配」を敏感に感じ取ってきた日本人の美意識に注目したい。(中略) 本展は「妖怪・幽霊画」といった日本美術の歴史と、アーティスト達の「現在」が重なった新しい表現を追求してみたい。」
扱うメディアは、絵画のみに留まらず、映像、写真、染色、彫刻、フィギュア、イラスト、パフォーマンスとさまざまです。「現在」の「幽霊画」というモチーフから生み出される現代性と普遍性が混じり合った新たな表現に、是非、ご注目ください。
TAV GALLERY STAFF
作家プロフィール
あおいうに / aoiuni
1991 茨城県日立市生まれ
2012 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻入学
[ 主な展示・活動歴 ]
2015「ACTアート大賞優秀賞グループ展」(アートコンプレックスセンター)
2015「絵詩集『帰り道』原画展」(デザインフェスタギャラリー)
2015 個展 (カフェW.E)
2015「コミティア」自作絵詩集販売 (東京ビックサイト)
2014「うるさい」(高円寺pocke)
2014「一二 (ひとふた) 展」(3331アーツ千代田)
2014「Art Wave Exhibition vol.28 ~創造のイノベーション〜」(レクトヴァーソギャラリー)
2014「GEISAI受賞者展」(Hidari Zingaro)
2014「ACTアート大賞優秀賞グループ展」(アートコンプレックスセンター)
2014「デザインフェスタ vol.39」(東京ビックサイト)
2014「エロス展」(デザインフェスタギャラリー)
2013「原宿カワイイ展」(デザインフェスタギャラリー)
2013「GEISAI#19」(都立産業貿易センター)
2012「おめでと1年生」(コンフリクタブルキューブ) [来場者投票数1位]
[ 展示・キュレーション展 ]
2015「メンヘラ展2.5 後期」(江古田カフェフライングティーポット)
2015「メンヘラ展2.5 前期」(江古田カフェフライングティーポット)
2015「メンヘラ展Special」(TAV GALLERY)
2014「メンヘラ展2」(ギャラリールデコ)
2014「メンヘラ展」(デザインフェスタギャラリー)
[ 受賞歴 ]
2015「ACTアート大賞展」優秀賞 (アートコンプレックスセンター)
2014「GEISAI#20」Point Ranking9位 (東京流通センター)
2014「ACTアート大賞展」優秀賞 (アートコンプレックスセンター)
2012「ポコラート全国公募」入選 (3331アーツ千代田)
亜鶴 / Azu
1991 兵庫県生まれ
2012 大阪美術専門学校絵画専攻卒業
[ 個展 ]
2015 個展 (Gallery Den、京都) ※9月予定
2015「今日の日の再構築」(Spectrum Gallery、大阪)
2014「Détente」(2kw58 Gallery、大阪)
[ 主なグループ展 ]
2015「Onward2015」(Hive Gallery、LA) ※12月予定
2015 2人展 (Spectrum Gallery、大阪) ※11月予定
2015「DRIFTWOOD」(Montserrat Gallery、NYC) ※9月予定
2015「ArtFusion2015」(Jadite Galleries、NYC)
2015「架空のうわさ」(2kw Gallery、大阪)
http://azuoiloncanvas.wix.com/azuart
有賀慎吾 / ARUGASHINGO
1983 長野県生まれ
2009 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
2015 東京芸術大学美術研究科博士課程修了
2015 東京芸術大学美術解剖学研究室助手
[ 個展 ]
2014「MMM – Meta Material Museum」(Kodama Gallery、京都)
2014「SSS – Space Spiral Spirit」(Art Center Ongoing、東京)
[ 主なグループ展 ]
2015「When the Wind Blows/風が吹くとき」(Millennium Court Arts Centre、北アイルランド)
2015「10-36~10-34sec」(namGallery、東京)
2014「Arafudo Art Annual 2014」(土湯、福島)
2014「Ushimado Asia Triennnale 2014」(牛窓、岡山)
内田すずめ / Suzume Uchida
筑波大学芸術専門学群卒業
[ 個展 ]
2014「内田すずめ作品展『swan dive』」(美岳画廊、東京)
[ 主なグループ展 ]
2015「わたしの中の村上春樹」(ギャラリー枝香庵、東京)
2015「幽霊画展2014」[大賞受賞]
エザキリカ / Rika Ezaki
10月19日うまれB型。
東京生まれ東京育ちの台湾人。
幼少よりじめじめした作風の絵を好んで描いていましたが、
現在は本屋に勤めながらやっぱりじめじめした絵を描いています。
2011年より東京を中心に活動中。
ジャンル問わず面白そうなことは積極的に参加しています。
http://kizetz.com/
刹那 2012 綿布、染料 250 x 700 cm [2点組] 撮影=長谷川朋也 (左) / カッコーの友達は大カッコー 2015 染料、綿布、材木 115 x 592 cm 撮影=長谷川朋也 (中) / つるべおとし 2012 別珍、ハイドロサルファイト 300 x 90 cm (右)
加賀城健 / Kagajo Ken
1974 大阪府生まれ
[ 個展 ]
2015「Essential Depths」(the three konohana、大阪)
[ 主なグループ展 ]
2014-15「ASIA EUROPE Ⅱ」(ドイツ、フランス、リトアニア)
2014「Styling Art Exhibition ドレッシンググリーン」(阪急メンズ大阪)
2014「大ドイツ展 – Grossartige Deutschland Ausstellung」(studio J、大阪)
2012「「記憶」をゆり動かす「いろ」」(大和郡山市 旧川本邸 [奈良、町家の芸術祭 HANARART 2012])
2012「大イタリア展・Viva Italia!」(Studio J、STANDARD BOOKSTORE、大阪)
2009「Art Cloth: Engaging New Visions」(オーストラリア)
you’re mine 2014 self portrait (左) / tools 2012 self portrait (中) / 30 days in tatsumachi studio 2014 self portrait (右)
片山真理 / Mari Katayama
美術家。埼玉県生まれ、群馬県育ち
2012 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
[ 個展 ]
2014「you’re mine」(トラウマリス、東京)
[ 主なグループ展 ]
2013「あいちトリエンナーレ2013」(愛知)
2010「identity, body it. -curated by Takashi Azumaya-」(nca、東京)
[ 受賞歴 ]
2015「3331 Art Fair 2015」和多利浩一賞、吉本光宏賞
2012「アートアワードトーキョー丸ノ内」グランプリ
2005「群馬青年ビエンナーレ」奨励賞 (群馬県立近代美術館)
http://shell-kashime.com
17:42 2015 パネルに張った紙に透明水彩 53 × 45.5 cm
笹山直規 / Naoki Sasayama
1981年生 滋賀県在住
2004 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
[ 個展 ]
2013「THE TRAVEL」(ART SPACE ZERO-ONE、大阪)
2012「大惨事的な鑑賞者」(Frantic Gallery、東京)
2010「事故現場」(Frantic Gallery、東京)
2006「The Creation」(立体ギャラリー射手座、京都)
2005「Did my time」(立体ギャラリー射手座、京都)
2004「Heart full of pain」(立体ギャラリー射手座、京都)
2003「Boys Don’t Cry」(GUILD GALLERY、大阪)
[ 主なグループ展 ]
2015「美術食堂」(ART SPACE ZERO-ONE、大阪)
2013「TRANS ARTS TOKYO 2013」(東京)
2011「2011 FRANTIC UNDERLINES」(Frantic Gallery、東京)
2010「酸化したリアリティー 群馬青年ビエンナーレの作家たち」(群馬県立近代美術館)
2008「メークリヒカイト」(レントゲンヴェルケ、東京)
2007「Negative/Art展 Vol.5」(GEISAIミュージアム2、東京)
2005「群馬青年ビエンナーレ’05」(群馬県立近代美術館)
2006「悪趣味るねさんす」(ヴァニラ画廊、東京)
2003「Dot」(海岸通ギャラリーCASO大阪)
[ 受賞歴 ]
2005「群馬青年ビエンナーレ’05」大賞 (群馬県立近代美術館)
[ 主な掲載誌 ]
2010『美術手帖』(2010年6月号)「新世代アーティスト宣言!」
2006『美術手帖』(2006年7月号)「日本の新世代アーティスト108人」
2005『DVD BURST』(2005年6月号)「死を演出する画家 笹山直規」
下田ひかり / HIKARI SHIMODA
1984年 長野県生まれ。短大卒業後、イラストレーターを目指し、イラストレーション青山塾で2年間学んだ後、2008年より現代アーティストとして活動を開始。子どもをモチーフとしながら、現代社会が抱えている問題をテーマにペインティングを制作。日本独自の「イラスト」表現をベースに、可愛いさと恐ろしさ、孤独が同居する世界を展開。書籍の装丁に作品が使われるなど、10代、20代の若年層を中心に、ネットを通じて国内外にファンを持つ。2011年から海外でも作品を発表。2014年にロサンゼルスのCorey Helford Galleryにて個展を開催しほぼ完売、2015年にはベルリンのPICTOPLASMAアートフェスティバルに招待参加するなど、活躍の場を広げている。
http://hikarishimoda.com/index.html
新聞女 (西沢みゆき) / Shinbun-Onna (Nishizawa Miyuki)
1968 兵庫県西宮市生まれ
1987 関西女子美術短期大学在学中に元具体美術協会嶋本昭三の弟子となる
[ 主な展示・活動歴 ]
2015 パリ第八大学にてワークショップ、パフォーマンス、講演
2014 秋田魁新報社140周年記念式典にて、ミス・ユニバース秋田代表の新聞ファッションショー制作、出演
2013 ニューヨークグッゲンハイム美術館にて「ART AFTER DARK」ゲスト出演
2011 大阪阪急百貨店メンズ館にて「TASTING ART EXHIBITION」展示
2011 大阪阪急百貨店本店にて「HANKYU MEETS ART SUMMER」ライブ制作と展示
2008 横浜トリエンナーレ市民応援企画にて全会場パレード
2006 ダンテ広場にて巨大新聞ドレスパフォーマンス (イタリア・ナポリ)
2006 日中現代芸術展開会式にてパフォーマンス (中国・北京)
2005 Flash Art Museumにてパフォーマンス (イタリア・トレビ)
2003 京都ビエンナーレ「スローネス」にて作品展示、パフォーマンス
[ 受賞歴 ]
2004「中本誠司記念現代美術展」宮城県知事賞、宮城教育長賞受賞
2001「福井県今立現代美術紙展」準大賞受賞 [大賞該当者なし]
その他、テレビ「たけしの誰でもピカソ」「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」など、新聞雑誌各紙メディア出演多数
http://shinbunonna.com
杉田陽平 / Yohei Sugita
1983 三重県生まれ
2008 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
アクリル絵具の皮をコラージュして制作する風景画や人物画、インターネットや雑誌などから参照した写真を再構成して超現実的世界を描く油彩画などを制作。一貫して絵画を創る本質に迫る。今夏、中之条ビエンナーレ参加予定。アート集団じゃぽにかの主要メンバーでもある。
[ 個展 ]
2015「印象派と具体美術が心地よい関係を保ったら」(みんなのギャラリー、東京)
2014「コレクションと新作展」(みんなのギャラリー、東京)
2013「ラビット・アイズ」(Maki Fine Arts Gallery、東京)
2013「はてしない物語」(渋谷西武美術画廊、東京)
2012「BLACK・SWAN」(MEGUMI OGITA Gallery、東京)
2011「Ecce Homo」(Gallery ZENFOTO、東京)
2010「emotional wild」(Gallery4wall、韓国)
2008「platonic painting」(Gallery MoMo両国、東京)
2008 個展 (東京都庁、東京)
セキンタニ・ラ・ノリヒロ / Sekintani La Norihiro
1979 大阪生まれ
[ 主な展示・活動歴 ]
2014 フランス「mangalo展」「heta-uma展」参加
2011 オランダのメディアアートフェスティバル「GOGBOTFESTIVAL2011」参加
2005 第二作品集『sexsoide』刊行
2003 作品集『obake』をフランスのシルクスクリーングラフィックジン出版集団「ルデルニエクリ」より刊行
[ 受賞歴 ]
2005「群馬青年ビエンナーレ」奨励賞受賞
LOVE EXERCISE 2013 blu-ray/映像 13m08s (左) / WE ARE THE WOMEN 2014 blu-ray/映像 24m28s (中) / STORYTELLING 2014 blu-ray/映像 6m30s (右)
高田冬彦 / Fuyuhiko Takada
1987 岡山県出身
2013 東京芸術大学絵画専攻修士課程修了
ナルシシズムやいじめ、セレブリティや超人願望といったテーマを、主に作者自身が出演する偏執的、誇大妄想的な映像作品で表現する。
[ 個展 ]
2014「MY FANTASIA II」(Art Center Ongoing、東京)
2013「MY FANTASIA」(児玉画廊、京都)
月夜乃散歩 / Tsukiyo no Sanpo
1954年 三重県出身。2007年 フランスからの帰国後、本格的に作家活動を始める。以後、東京・京都・神戸・大阪・名古屋・松阪にて個展を開催。企画展多数参加。主に関西を中心に活動。
< 作家評 >
「キレイ」と「コワイ」は紙一重。月の光に照らし出されて、不安のアレゴリーの饗宴が始まろうとしている。
飯沢耕太郎(写真評論家)
「不安と耽美・光と闇・幻想と現実の境界性アート」
暗示的で非現実的そして夢幻的な表現で作り出される「月夜乃散歩」の世界は、彼の心の暗闇に潜む深い不安を、割れたアンティークなガラス瓶のかけらや、廃墟の思わせる背景に宙を舞う無表情の少女達の姿を借りて、シュールに投影させている。
彼の作品の特徴は、絵画のような落ち着いた色調に仕上げる為に、製作過程で中世の寺院の壁や廃墟のテクスチャーを複雑に重ね合わせ、さらに不安の心像を象徴的に現すアレゴリーを幾つも織り込んでいるところにある。いかにもマニエリストらしい表現である。
彼は、月の光に照らし出された心の不安の在り処を求めて、永遠にさ迷い続けるのであろう。
デハラユキノリ / Yukinori Dehara
1974年 高知生まれ。カツオ育ち。東京を拠点にフィギュアイラストレーターとして活動。ナイキ、NEC、タワーレコード、アシックスヨーロッパなどの広告を手がける一方、作家として年間4~6回のペースで個展を行い東京をはじめ台湾・香港・パリ・NY・LAなどで新作を発表し続けている。年間制作フィギュア約300体。
著書にフィギュア写真集『サトシ君のリストライフ』『THE JINGI』『ジバコレ』、絵本に『お野菜戦争』『サトシくんとめんたくん』『ケーキーズ』がある。「きのこの山」のキャラクターきの山さんのデザイン、いきものががりベスト盤「いきものばかり」のジャケット、ケツメイシのHPキャラクターなどを手がけている。
ワンダフルニッポン 2014 キャンバスに油彩、アルキド樹脂絵の具 260.6 × 288 cm (左) / おんぶ幽霊 2014 パネルに和紙、アクリル絵の具、アルキド樹脂絵具 45.5 × 38 cm (中) / ブタリーマン 2015 キャンバスに油彩、アルキド樹脂絵の具 162 × 130 cm (右)
ハタユキコ / Yukiko Hata
1988 宮城県仙台市出身
2011 東北芸術工科大学芸術学部卒業
2014 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻修了
[ 個展 ]
2014「擬態する絵画」(GALLERY b.TOKYO、東京)
2013「ヒューマンERROR」(Ideha cleation、山形)
2012「ヒューマン・コンプレックス」(art room Enoma、仙台)
[ 主なグループ展 ]
2014「LITTLEAKIHABARA MARKET」(六本木ヒルズ森ビルA/Dギャラリー、東京)
2014「第一回CAF賞」(TABLOID GALLERY、東京)
2014「東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展 東京選抜展」(東京都美術館、東京)
花岡伸宏 / Nobuhiro Hanaoka
1980 広島県生まれ
2006 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了
2006 京都府在住
[ 個展 ]
2015 個展 (MORI YU GALLERY KYOTO、京都) ※9月予定
2013「無形の排泄」(MORI YU GALLERY TOKYO、東京)
2013「無形の排泄」(MORI YU GALLERY KYOTO、京都)
2012「回帰 recurrence」(Gallery PARC、京都)
2012「入念な押し出し」(ギャラリー恵風、京都)
2011「不在のための構成」(ARTSPACE-ZERO ONE、大阪)
[ 主なグループ展 ]
2015「still moving」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都)
2015「連続の縺れ」(Theterminal KYOTO、京都)
2014「disappear」(あしやシューレ、兵庫)
2014「Paraglider」(ARTSPACE-ZERO ONE、大阪)
2013「ユーモアと飛躍」(あいちトリエンナーレ2013並行企画事業)
2013「京都府民美術館 – 集積と解放」(京都府庁旧本館、京都)
2012「奈良・町家の芸術祭HANARART はならぁと」(まちなみ伝承館、奈良)
2012「Art Court Frontier 2012 #10」(ARTCOURT Gallery、大阪)
2006 (岡崎市美術博物館、愛知)
転校生/そよ風 (Transfer student /light breeze) 2006 iron 655 × 220 × 205 mm 個人蔵 撮影=堀勝志古 (左) / 突風 / gust 2012 626 × 250 × 234 mm iron 撮影=堀勝志古 (中) / H 2006 iron,plustic 407 × 307 × 300 mm 撮影=堀勝志古 (右)
藤井健仁 / Takehito Fujii
1967 愛知県名古屋市生まれ
1990 日本大学芸術学部卒
[ 近年の個展 ]
2012「New Personification Vol.3 私たちのどこまでが鉄ではないのか」(unseal contemporary、東京)
2009「Double Irony」(Gallery M contemporary art、愛知)
2008「鉄面皮Extended」(ストライプハウスギャラリー、東京)
2007「NEW PERSONIFICATION Vol.3 人形の融点」(ストライプハウスギャラリー、東京)
2005「NEW PERSONIFICATION Vol.2 PSEUDO METAL BOSSA」(ストライプハウスギャラリー、東京)
2004「彫刻刑 鉄面皮」(ストライプハウスギャラリー、東京)
2003「NEW PERSONIFICATION」(ストライプハウスギャラリー、東京)
[ 近年の主なグループ展 ]
2015「像形人間」(みうらじろうギャラリー、東京)
2014「太郎賞の作家2」(川崎市岡本太郎美術館)
2011「激凸展」(unseal contemporary、東京)
2007「City_net Asia 2007」(ソウル市立美術館、韓国)
2005「第八回岡本太郎記念現代芸術大賞展」(川崎市岡本太郎美術館)
2004「第七回岡本太郎記念現代芸術大賞展」(川崎市岡本太郎美術館)
1999「新世紀人形展」(ストライプハウス美術館、東京)
[ 受賞歴 ]
2008「平成19年度 愛知県芸術文化選奨」新人賞
2005「第八回岡本太郎記念現代芸術大賞展」準大賞 [大賞該当者なし] (川崎市岡本太郎美術館)
1999「新世紀人形展」日向あき子賞 (ストライプハウス美術館、東京)
1990「日本大学芸術学部」学部賞
藤城嘘 / USO FUJISHIRO
1990年生まれ。発達するメディアの中で消費されるキャラクター像への関心から、絵画平面上でデフォルメされたキャラクター像・文字や記号・都市や風景などのモチーフを構成し、情報社会を経た現代的な絵画のあり方を模索している。上記のようなモチーフに加えて日本の文化や思想の持つ想像力について考察、表現。また2009年よりアーティスト集団と展示企画を兼ねた「カオス*ラウンジ」を発起し、以降インターネットを通じた作家との交流活動と、現実空間での多数の企画展を繰り返し継続して開催している。主な個展に「モストポダン」(2010)、芸術係数プレゼンツ「キャラクトロニカ」など。
GEP(Google Earth Painting)-Monsters- 2012-2013 キャンバス/油彩 F100 × 2 (1303 × 3240 mm) (左) / Layer Painting -life and death- 2014 キャンバス/油彩 530 × 410 mm 個人蔵 (中) / Layer Painting -life and death- 2014-2015 キャンバス/油彩 727 × 606 mm (右)
山口俊郎 / Toshio Yamaguchi
1977 兵庫県出身
2001 倉敷芸術科学大学芸術学部美術学科卒業 (福本章教室に学ぶ)
2003 広島市立大学大学院芸術学研究科絵画専攻 (油絵) 修了 (野田弘志教室に学ぶ)
2009 立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻 (彦坂尚嘉ゼミ科目等履修生として単位取得)
[ 個展 ]
2013「山」(渋谷WWW、東京 [主催 : MaltineRecords、協力 : CASHI°])
[ 主なグループ展 ]
2014「第1回新生絵画賞展」(新生堂、東京)
2013「Place and Picture京都」(元立誠小学校、京都)
2012「第二回リアリズム賞展」(新生堂、東京)
2012「ラッセン展」(CASHI°、東京)
開催概要
名称 : 現在幽霊画展
会期 : 2015年8月8日 (土) – 8月23日 (日)
会場 : TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐谷北1-31-2) [03-3330-6881]
時間 : 11:00 – 20:00
休廊 : 木曜日
出展者 : あおいうに、亜鶴、有賀慎吾、内田すずめ、エザキリカ、加賀城健、片山真理、笹山直規、下田ひかり、新聞女(西沢みゆき)、杉田陽平、セキンタニ・ラ・ノリヒロ、高田冬彦、月夜乃散歩、デハラユキノリ、ハタユキコ、花岡伸宏、藤井健仁、藤城嘘、山口俊郎
キュレーター : 笹山直規
OPENING PARTY : 2015年8月8日 (土) 17:00 – 20:00
ステートメント
古来より自然の中にある「気配」を敏感に感じ取ってきた日本人の美意識に注目したい。まだ科学では解明できなかった自然現象や身の回りで起きた怪奇な出来事を、当時の人達は「妖怪」たちの仕業であるとして様々に具現化した。
「もののけ」という言葉が登場したのは平安時代であり、その細やかでファンタジックな想像力は「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」など今日でもアニメとして発展し続けている。江戸時代に入ると、死者が抱く怨念や心残りを浮世絵師たちは「幽霊画」として表現した。
枕元に現れる足がなく半透明で浮遊する女の霊は、グロテスクだが妖艶な魅力がある (今風の感覚でいえば「ヤンデレ」に近いだろうか?) 。現代に入るとTVのモニターから貞子の霊が飛び出してくるわけだが、日常生活に突如として「化けて出る」という恐怖感、非日常性が重要なのだ (そろそろ「スマホの霊」というのがあっても良いだろう) 。
本展は「妖怪・幽霊画」といった日本美術の歴史と、アーティスト達の「現在」が重なった新しい表現を追求してみたい。
扱うメディアも絵画に留まらず、イラスト、鉄彫刻、フィギュア、写真、染色、映像、パフォーマンスと様々にある。若手からベテラン作家まで、総勢19名による「現在」の「幽霊画」を是非堪能して頂きたい。
本展キュレーター 笹山直規