飯島モトハル コレクション展「綺麗なドレス」[ 3/3 (fri) – 3/12 (sun) ]
美術収集家、写真家の飯島モトハルによる第二弾となるコレクション展「綺麗なドレス」を、3月3(金)から3月12(日)まで開催します。
写真家としての飯島モトハルは米国及びInternational Center of Photographyで写真を学んだ傍ら、巨匠アンセル・アダムスの孫弟子としてモノクロ写真表現を修め、帰国後はデジタル表現、平面表現、現代美術としての写真に向き合い、現在に至ります。
コレクター、または蒐集家兼作家(ハイブリット)と知られる飯島モトハルの活動は美術収集に留まらず多方面に及びます。作家と共犯関係を組み、贋作と真作を同時に展示した「大コレクション展 ホンモノ以外ニセモノですか?」(2016)では、発注芸術を中心に、宇川直宏、梅沢和木、中山いくみ、水野しずなどの気鋭作家13名の作品が並び、大きな反響を呼びました。
本展覧会である「綺麗なドレス」では、第18回岡本太郎現代芸術賞展にて特別賞を受賞した江頭誠、アニメーションと古典絵画をリミックスする森洋史などを筆頭に、飯島モトハルが総括するインタラクティブ・インスタレーションが展開されます。
TAV GALLERYでは初のコレクション展となる、新たな体験をもたらす企画展示、飯島モトハル「綺麗なドレス」に、乞うご期待下さい。
TAV GALLERY STAFF
コレクタープロフィール
開催概要
名称 : 飯島モトハル 大コレクション展「綺麗なドレス」
会期 : 2017年3月3日(金)- 3月12日(日)
会場 : TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)[03-3330-6881]
時間 : 13:00 – 20:00
休廊 : 水曜、木曜
Opening Party : 3月3日(金)18:00 – 20:00
ステートメント
コレクターは、何を背負って生きているのだろうか。
美術家には作品がある。
批評家には文章がある。
コレクターが持っているのは他人が作った作品だ。
「コレクター」などと言われおだてられているがただの買い物客である。
コンビニで買い物をする客に特別な名称があるだろうか。
なぜ美術品の購入者が特別扱いをされるのか。
これは購買行動に半ば公共性があるからではないだろうか。
優れた美術品は個人のもの、というよりも人類全体のものだ。
コレクターはまだ評価軸の無い「作品」を他の物とも交換可能な金銭の支払いによって評価する。
置き換え可能な価値付けを行う。
そして所有している間は「個人蔵」だがいずれは人類の共有財産として管理される。
コレクターは価値の裁定者であり作品の管理者だが 所有作品の価値を高める・認めてもらう行動も必要ではないでしょうか。
ただ、対価を支払っただけではまだ個人的な買い物の枠を出ません。
共に手を携えて、価値を高める活動が必要だと思われます。
コレクターとアーティストが作る甘い共犯。 今回の展覧会では鑑賞者の皆様も共犯関係に入っていただきます。 作品を「綺麗なドレス」で終わらせないために。
飯島モトハル