草刈ミカ 個展「凹凸絵画 – バルス」[ 11/21 (sat) – 12/7 (mon) ]


 

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アンチ・フラット派。セカイ系を謳うアーティスト、草刈ミカ 個展「凹凸絵画 – バルス」を、11月21日 (土) から12月7日 (月) まで開催します。TAV GALLERYでは、昨年11月に開催した個展に引き続き、同作家による2回目の個展となります。

 

本展タイトルにある「凹凸絵画」とは、直接チューブから出した様な凹凸の絵具の線と線が交差し、隣同士との様々な距離を保ちながら、 個々の色や形を尊重し合って自立するという、草刈独自の手法によって生み出された絵画シリーズであり、「凹凸絵画」には、観る角度や距離によって、表情が変わるという面白さがあります。

 

本展開催にあたって、草刈は、スタジオジブリ制作のアニメーション映画「天空の城ラピュタ」において主人公が唱える呪文「バルス」を、複数のクラッシュ的概念が内包された呪文として捉え、自身の作品に重ねて、次のように語っています。

「セカイ系作家を自認する草刈は、作品の内部と、外部としての世界が、ある重要な局面において直結していると信じて制作しています。……特にサイズの大きな作品では、組キャンバスという画面分割法がもたらす常時分解可能性とパーツごとの販売がクラッシュ感をもたらし、まさに「バルス」です。もちろん、「凹凸絵画」としてもともと追究している色彩と線描とマチエールのアクロバティックな同居も、「バルス」と隣り合わせの緊張感に満ち満ちているのです。」

 

複数のクラッシュ的概念を、非時間的な絵画に止め続けるために「一次元と二次元と三次元のはざまを絵画という装置の枠組で追究する」という同シリーズの新たな展開に、是非、ご注目下さい。

 

 

TAV GALLERY STAFF

 

 

作家プロフィール

 

草刈ミカ

1976  神奈川県生まれ
1995  神奈川県立弥栄東高等学校美術科卒業
1999  東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業

 

[個展]

2014 「凹凸絵画」(TAV GALLERY、東京)
2010 「凹凸絵画」(トーキョーワンダーサイト本郷、東京)
2003 「マッチ売りの商事」(Shop33、吉祥寺~渋谷 東京)
2001 「問×」(23ギャラリー、東京)

[グループ展 / アートフェア]

2015 「ART FAIR TOKYO」(東京国際フォーラム、東京)
2010 「3331アンデパンダン」(アーツ千代田3331、東京)
2008 「沖縄アートフェスティバル」(浦添市美術館、沖縄)
2008 「トーキョーワンダーウォール2008」(東京都現代美術館、東京)
2007 「シンジュク アート インフィニティVol.3」(新宿丸井、東京)
2006 「JEANS FACTORY ART AWARD 2006」(高知市文化プラザ、高知)
2004 「シェル美術賞2004」(代官山ヒルサイドフォーラムF棟、東京)
2003 「ARTISTS BY ARTISTS」(六本木ヒルズ森タワー53F、東京)

[その他の活動]

2015 「the art fair + plus-ultra 2015」出展予定(スパイラルガーデン、東京)

 

WEB : http://www.mika-kusakari.com/

 

 

開催概要

 

名称 : 草刈ミカ 個展「凹凸絵画 – バルス」
会期:2015年11月21 (土) – 12月7日 (月)
会場 : TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐谷北1-31-2) [03-3330-6881]
時間:11:00 – 20:00
休廊:会期中無休

OPENING PARTY :  2015年11月21日 (土) 18:00 – 20:00

 

 

本展に向けて

 

 

TAV GALLERYでの昨年の個展「凹凸絵画」に引き続き、一次元と二次元と三次元のはざまを絵画という装置の枠組で追究する同シリーズの新たな展開として、今回「凹凸絵画 – バルス」を開催します。

 

本展では24枚のピースから成る2000×3000mm (500×500mm , each) の「サイン」作品と、16枚のピースから成る2000×2000mm (500×500mm , each) の「オマージュ」作品の、新作大型作品を中心に今回の「凹凸絵画」展開されます。

 

セカイ系作家を自認する草刈は、作品の内部と、外部としての世界が、ある重要な局面において直結していると信じて制作しています。つまり草刈にとっての作品は、有名なジャパニメーション「ラピュタ」で世界を終わらせるために主人公が唱える呪文「バルス」(※1) と重なります。

 

特にサイズの大きな作品では、組キャンバスという画面分割法がもたらす常時分解可能性とパーツごとの販売がクラッシュ感をもたらし、まさに「バルス」です。もちろん、「凹凸絵画」としてもともと追究している色彩と線描とマチエールのアクロバティックな同居も、「バルス」と隣り合わせの緊張感に満ち満ちているのです。

 

 

草刈ミカ

 

 

※1
バルスとはラピュタ崩壊の呪文である。わかりやすく言うとラピュタの自爆コードのようなものであり、最終的にラピュタそのものを崩壊へと追いやってしまう。ラピュタ語での意味は「閉じよ」であるが、ネット上においては崩壊・破壊の意味の他に様々なネタとして扱われている。
特に2chではサーバーダウンの呪文としても知られ、金曜ロードショーなどでラピュタが放送される日の実況スレにて、
バルスと叫ばれる瞬間に合わせた大量のバルスの書き込みの負荷で韓国からのサイバーテロでも落ちない2chの鯖が落ちたという事例がある。発動の目安としては、本編開始から1時間55分5秒後に発動し、「3分間待ってやる」の発言から65秒後に発動する。
第1回、第2回バルス祭り 2011年12月9日23時22分ごろの発動時にはTwitterのツイートが25088ツイート/秒に達し、当時の世界記録を16000ツイート/秒以上更新。発動前後の平均秒間ツイートの約3倍である。(その後、2013年1月1日00時00分ごろの33388ツイート/秒の「あけおめ」が世界記録となり、上記の記録は2位となった。
〈ニコニコ大百科より〉

 

 


 

Mika Kusakari Solo Exhibition “Uneven Painting – BARUSU”

 

We proudly present Mika Kusakari’s solo exhibition “Uneven Painting – BARUSU,” which follows her “Uneven Painting” held at TAV Gallery last year, as her new development of the series seeking the gap between one, two and three dimensions inside the frame of painting.  Main large new exhibits are “Autograph” work in 2000×3000 mm which consists of 24 pieces (500×500mm, each) and “Homage” work in 2000×2000 mm which consists of 16 pieces (500×500mm, each).

Kusakari, who styles herself megalomaniac existentialist, believes a direct connection between the inside of the work and the world as the outside at a certain important aspect.  That is, the work for Kusakari overlaps with “Barusu,” the spell to end the world in the famous Japanimation “Laputa.”  All-time possibility to be taken apart derived from the set canvas system especially in large-sized works and the selling by piece will yield crashing sensation, very the “Barusu.”  Acrobatic coexistence of color, lines and material has full of tense close to “Barusu,”  of course.

 

 

Mika Kusakari

 

 

*Barusu: A spell to break up Laputa.  Internet people use it as various material expanding the meaning of collapse.  Especially for the people of “2ch,” Japanese large but maniac anonymous site, it is known as a spell to down the server.  In fact, the 2ch server, being so firm that it withstands cyber terrorism from Korea, has been downed by the heavy load of being written huge amount of Barusu on its realtime thread synchronized to the moment of shouting Barusu in the broadcasting Laputa on Friday Roadshow TV or others.  The criterion of motion is 1 hour 55 minutes 5 seconds after the start of the main story, 65 seconds after the remark “I’ll give you 3 minutes.”  Tweets of Twitter at the motion at 23:22 Dec. 9, 2011, has reached 25088 tweets/sec, which broke the then world record more than 16000 tweets/sec, about 3 times of the average tweets/sec before and after the motion. (Later, 33388 tweets/sec “Ake ome,” Happy New Year tweet at 00:00 Jan. 1, 2013, established the world record and the above dropped to 2nd place.) (extracted from Niko Niko Dai Hyakka)