小林健太 個展「”TOKYO”」 [ 6/12 (Fri) – 7/4 (Sat) ]
写真家とは何を行う人物なのだろうか。 かつてその定義は比較的明快だった。写真家は現実を撮影し、その記録を社会へ提示する存在であり、写真は現実との物理的接触によって成立するため、絵画や文学とは異なる証拠能力を持つ新しいメディアだと考えられてきた。しかし生成AIの登場によって、この前提は急速に変化しつつある。現在、写真的なイメージは必ずしも撮影行為を必要としない。むしろ重要になりつつあるのは、既存のイメージ群をどのように編集し、接続し、新たな視覚経験として提示するかという点である。 その意味において、小林健太は写真家という職能の変化を早くから実践してきた作家と言えるだろう。小林は自らを「GUIネイティブ」と呼ぶ。Macintosh、Photoshop、インターネットとともに成長した世代として、彼にとって写真は撮影された後に加工される対象ではなく、編集され続ける環境そのものであった。代表作《#smudge》シリーズは、その象徴的な実践である。そこでは撮影された写真そ
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