馬嘉豪 個展「霾 PM2.5」[ 11/2 (fri) – 11/18 (sun) ]


 

 

中華人民共和国、西安出身の気鋭作家、馬嘉豪(マ・ジャホウ)による初個展「霾(バイ)PM2.5」を開催いたします。

兵馬俑(へいばよう)からPM2.5までを背負い、社会主義制度の問題を問う現代美術家の馬嘉豪(マ・ジャホウ)は18歳に至るまで反日教育を受け続け、祖国の違和感や国家間の在り方に疑問を抱き、日本への在留を果たした現在多摩美術大学に在学中の弱冠22歳の若手作家です。PM2.5は「Particulate(微小粒子状物質) Matter(問題)」の略であり、主に工場からの粉瘤や排気ガスなどの様々な問題が複合的に重なった社会問題の総称を指します。政府による思想統制が強まる中、日本もまた見えない検閲により、脅かされています。人間pを象るレディメイドを使い民間と国家の境界を描き出す馬嘉豪(マ・ジャホウ)は本展覧会のステートメントの中で、次のように語っています。

「私の表現したいものはこの膨大な人口数の下に存在する問題と矛盾とそれらから産まれる戦争状態だと思う。また、その大量数によって構成した日常風景の中に非日常的を見出したい。」

本展覧会ではギャラリーを調香師、喜覚愛(AI KIKAKU)との合同制作により、PM2.5を「煙」により再現し、レディメイドやミクストメデイアの新作を中心とした作品群の中、煙が鑑賞を妨げ香りによりコンセプトを惹き立たせるといった新しい鑑賞体験をご観覧頂けます。また、2018年11月2日19:00より現代美術家・パフォーマーである清水恵美(MEGUMI SHIMIZU)氏と馬嘉豪(マ・ジャホウ)による中国の現代美術の本質に根付くトークショーを開催いたします。国家間の関係に捉われず既存の枠組みを超えた試みを展開する馬嘉豪(マ・ジャホウ)初個展「霾(バイ)PM2.5」にご期待ください。

 

TAV GALLERY STAFF

 

開催概要

 

名称 : 馬嘉豪 個展「霾(バイ)PM2.5」
会期 : 2018年11月2日 (金) – 11月18日 (日)
会場 : TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐谷北1-31-2) [03-3330-6881]
時間 : 13:00 – 20:00
休廊 : 水曜、木曜

レセプションパーティ : 11月2日 (金) 18:00 – 20:00
トークイベント : 11月2日 (金) 19:00 – / 馬嘉豪 x 清水恵美 (入場500円)

 

アーティストプロフィール

 

馬嘉豪 (マ・ジャホウ)
Ma Jiahao

1996年 誕生
2015年 来日
2016年 多摩美術大学油絵学科入学
2017年 第4回CAF賞入選
2018年 多摩美術大学油学科在学中

 

ゲストプロフィール

 

清水惠美
Megumi Shimizu

主に行為のパフォーマンスとドローイングを行う。
長年の異文化での生活経験から、差異や境界性・東アジア圏の文化人類学・審美に興味を持つ。
1999年宮古島に1年半の滞在後2001年中国に留学。京都造形芸術大学日本画、杭州中国美術学院山水画進修、北京中央美術学院民間芸術科進修・撮影科大学院卒業。北京民生美術館など中国を中心にモンゴル・韓国・タイで作品を発表。北京ゲーテ・インスティトゥート及び汕头大学艺术学院での身体ワークショップ。15年間の中国滞在後2016年に帰国。2016年は詩人だった祖母からの影響からクリエイティビティの源流に興味を持ち、身体表現の別分野での理解をするためプロセスワークを研究。「自由への解釈_20~21世紀の中国美術」講義(2017-2018/あなたの交差転)やドキュメンタリー映画「中国行動」(温普林監督)上映、チウ・ジージエインタビュー(美術手帖)など、中国現代美術を紹介する活動もしている。
「民間の力量」(2016 / 中国・北京民生美術館)、「AQUA2017」(ローマ)、グループ展(2016 / 天津・三元当代美術館)、 「Asian Panic!」(2012 / 韓国・光州市立美術館)、LandartMongolia360ビエンナーレ(2018, 2012 / モンゴル)、UP-ON 国際パフォーマンス・アート芸術祭 (2017,2012 / 中国・成都)、重慶長江国際影像ビエンナーレ(2015 / 中国・重慶)など。
Responding:International performance festival and meeting 2018副ディレクター。

megumishimizu.com

 

アーティストステートメント

 

私は「平和」と呼ばれた時代で生まれた。しかし、日々「この世界は平和ではない」という疑問を持って悩み続けている。もちろん、私は大統領ではないし、この世界の問題を理解 したとしても、解決することはできない。ただ、今に生きる人として、世界の問題の本質を知りたい。 「軍人の存在意味は何だ?」「何故、人類は一つの生き物として、ここまで数を増やしたのか?」「欲望の正体は何だ?」私が社会の中に生きてきて感じた問題を繰り返して作品の中で取り上げる。この問題は私だけの問題ではなく、きっと世界の本質の問題と繋がると信じてる。作品というより、世界の問題(戦争状態)の本当の姿を探すための演算式だと考えて貰えればいいと思う。

今回展示してる作品は大量の兵士のおもちゃんやサラリーマンの模型や紙飛行機、人形の腕などを使っているが、一個一個だけ見ると、おもちゃであり、遊び心がある。だがそれを重ねて繰り返し大量に登場させると怖さと危険性が感じられる。私の世界に対しての見方は多分それだと思う。一人の問題であれば怖くない、70億人(世界の人口数)の問題であったらきっと恐ろしことだ。一人の軍人だったら怖くない、229万人(中国軍人数)だったら、 きっと怖いことになるでしょう。私の表現したいものはこの膨大な人口数の下に存在する問題と矛盾とそれらから産まれる戦争状態だと思う。また、その大量数によって構成した日常風景の中に非日常的を見出したい。

また今回のpm2.5の匂いを使って、ギャラリーに煙を作り出すという試みは今回の展示の内容物と共に「戦争状態」という体験が作りたかった為である。ギャラリーのドアを開くと 「臭い」という生理的な反応が出てくる、それによって作品の見方が変わると思う。その匂いを含めて私の作品をより理解してもらいたい。

 

馬嘉豪

 


(Photoed by 木奥恵三)