渡辺彰吾 個展「INCARNATIONS」[ 4/9 (fri) – 5/2 (sun) ]


 

 

美術史やアニメーションにおける少年少女の「顔」の多くがシンメトリーに描かれていたことの政治性と、さまざまな羨望が投げかけられる集合意識としての「子ども」のイメージが画一的に表出していることへの疑問に対し、渡辺彰吾は先周りして解答しているように思われる。

彼は、アクリル、木片、テープなどの素材を扱いながら、インナーチャイルドが表出したようなキャラクターを約20年間にわたり描きつづけている。おおよそ全てのキャラクターたちが分裂的で複雑な表情を浮かべており、驚くことに一つとしてシンメトリーに描かれた作品はない。キャラクターを区切るための枠線は背景と溶解し、多様なメディウムが作り出す時間軸のレイヤーとパステルカラーの配色によって、一見親しみやすい作品として描かれている。

彼の描く少年少女を象ったキャラクターたちは、形を変え、時に環境に消え込み、時にそれを飲み込み、変貌を遂げていく。色鮮やかな彼の絵画は抽象的にみえたとしても、それは現在性を含んだリアリズム表現であって、分裂的に社会との共存を迫られた生命や未来に産まれ得る新たな生命を肯定的に描き出している。

 

 

TAV GALLERY STAFF

 

開催概要

 
名称 : 渡辺彰吾 個展「INCARNATIONS」
会期 : 2021年4月9日(金)- 5月2日(日)
会場 : TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)[03-3330-6881]
時間 : 13:00 – 20:00
休廊 : 水曜、木曜

レセプションパーティ : 4月9日 (金) 18:00 – 20:00

 

アーティストプロフィール

 
渡辺彰吾 / WATANABE Shogo

1979年生まれ、茨城県水戸市出身

[主な展示]

2013 個展「赤いツノ」(深川番所ギャラリー、東京)
2013「トランスエフュージョン02」(新宿眼科画廊、東京)
2013「スナックJIKKA」(実家 Jikka、東京)
2012「第1回 リキテックス・アートプライズ」(ラフォーレ六本木、東京)
2011「トーキョーワンダーウォール2011」(東京都現代美術館、東京)
2009「第12回 リキテックス・ビエンナーレ入選作品展」(スパイラル、東京)
2009「第1回 ターナーゴールデンコンペティション入選作品展」(O美術館、東京)
2009「第5回 世界絵画大賞展入選作品展」(世界堂、東京)

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