高田冬彦 x 二藤建人「不可能な人」[ 2/15 (fri) – 3/3(sun) ]

    高田冬彦と二藤建人。表現が対極的な両者の接続先を <4G回線やビッグデータが徘徊する世界> と <アーキテクチャが残存し車や人間が徘徊する世界> と見立て、両者の表現における心身と、芸術を鑑賞する我々の心身の滞在場所を探すべく、本展のキービジュアルは、其れ等の世界を意識的にも無自覚的にも歩く、我々の「足」とした。この「足」は大地を踏み出しつつも、仮想世界にも着地しつつある。この「足」が踏み込む先として、展覧会を主宰する主観的な立場から本展「不可能な人」について述べたい。   「Internet is a social right (インターネットは社会的権利である)」という言葉をスローガンに掲げるエストニアは、電子政府によって手間のかからない政治を実現させた。そうした世界的な動向を思えば、情報世界に余儀なく侵食されながらも、日々同じ作業に明け暮れ、変わることの無い都市のパースペクティブに疲弊し続ける状況は、なんと不条理なことだ … 続きを読む 高田冬彦 x 二藤建人「不可能な人」[ 2/15 (fri) – 3/3(sun) ]